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1999年の空の落ちる秋の夕暮れ
瑠璃子さんが居なければ、
僕には何も届かない。
例えば、夕焼けに闇が染みだす頃
街が淡い光点を抱く瞬間のように、
彼女は見えない世界に灯をともし、
僕はそのシグナルで、時の在り処を知る。
想いの波間に明滅する光は、
波動のしなやかさと
粒子の確かさで巡り合い、
どこまでも遠い胸の底に
優しい衝突を繰り返す。
それが、彼女のエネルギー。
無限の空を両手の広さで切り取るような
とても小さな営みこそ見失ってはいけない、と
本当のことだけを僕に残して
また世界へと還っていった。
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