Planet-Aに会いにゆく
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- 2 - 「青っていったいどんな色なのかしら、」 スノゥという名の星のむすめが、ゆっくりと目を閉じながらつぶやきました。すると、少女の小さなまぶたの裏には、青と呼ばれるその不思議な色彩が浮かびあがってくるように思えました。スノゥの想像する青はとても綺麗な溶媒で、中にあるものはなんでもぜんたい透きとおってしまいます。スノゥは窓のことを伝える古いお話の中でしか青のことを知りませんでした。ですから、ほんとうはどんな色なのか分かりません。けれども、昔、多くの者が探し求めたというほどですから、それはとても素敵な色だったでしょう。 いっぽうで、スノゥの髪は光も通さぬ黒色でした。そして、この髪のせいでスノゥは仲間の星のむすめたちと話をすることができなかったのです。同じ年頃のむすめはみな、自分の金や銀に輝く髪を自慢にしていましたから、スノゥの真っ黒な髪はとても恥ずかしく思えました。そういうわけで、スノゥはいつも白いヴェールで頭を隠し、一人でいるようにしていました。もちろん、友達は誰もいませんでした。 スノゥの住む星の世界というところは、空も森も水もきらきらするいっぱいの星でできています。スノゥは風が強くて誰も通らないような道をゆく旅が好きでした。吹く風に白いヴェールがなびけば、どんなすすけた髪でも雪色にさらされて輝くように思えたのです。そして、旅をすること以上に、自分の髪の色とは正反対の青と呼ばれる色にあこがれていました。それは、昔、どこかの窓の向こうに見えたはずなのに、今はもう誰も知らない色でした。けれども、探せばまた見つかるかも知れないと、スノゥはその青い窓を探す旅をしていました。 それは、一人きりの旅でしたが、白いヴェールがいつもスノゥの助けになりました。ヴェールは、スノゥに楽しいことがあると、頭の上でパタパタはねて喜びました。そして、悲しくなると優しく包みこんでなぐさめました。見知らぬ土地では確かな旗印にもなって勇気づけました。そして、そのことはもちろん、この少女にしか分からないことでした。 |